MoritzMoritz Beck-Broichsitter

Merck, R&D

Controlled Release of Active Pharmaceutical Ingredients from small molecules to large proteins

発表要旨

生分解性ポリマーは、低分子のコントロールド(制御)ドラッグデリバリー分野において、幅広いアプリケーションに対して重要な役割を果たします。本プレゼンテーションでは、これらの背景となる情報に加えて、医薬品の製造にExpansorb製品群をどのように使用し、どのように目的のリリースプロファイルを達成するかについて説明します。また、PLA / PLGAなどのポリエステルでは、より大きな(よりセンシティブな)分子(ペプチドやタンパク質)を数週間から数ヶ月かけてデリバリーする必要がある場合にしばしば制限が発生しますが、これらの具体的な課題について説明します。さらに高分子の制御デリバリーにおけるSynBiosys製品の利点を解説します。

プロフィール

Moritzは、2011年にドイツのマールブルクにあるフィリップス大学でDr. Thomas Kissel教授のもと博士号を取得し、薬剤師の資格を所有しています。その後、2011年から2015年までの間Dr. Werner Seeger教授の研究室 (Justus-Liebig大学第2診療所内、ドイツ、ギーセン)およびDr. Patrick Couvreur教授の研究室(パリ-シュッド大学薬学部、フランス、パリ)にて博士研究員として研究活動を継続しました。研究領域は、さまざまな医薬品原薬のための生体適合性/生分解性ポリマー(例:機能性ジブロックおよびトリブロックコポリマー)の合成、革新的な徐放性医薬品および標的薬物送達システム(例:リポソーム、ポリマーナノおよびマイクロ粒子、in situデポ型製剤)の評価です。

2015年、彼は静脈・鼻腔・肺への投与剤型開発の研究室長としてバイエル社(化学&医薬品開発、ヴッパータール、ドイツ)に加わりました。この部門でMoritzは、低分子、ペプチドおよびタンパク質(さまざまな液体、凍結乾燥および粉末製剤)の技術開発(開発性評価を含む)を担当し、さらに初期の前臨床(PK/PDの製剤化サポートおよび毒性評価を含む)から臨床(FiM、MDEおよびPoC臨床試験を含む)への移行を担当しました。 2018年より、Merck KGaAのR&D部門にて液剤ドラッグデリバリーシステムグループ(Actives&Formulation、ドイツ、ダルムシュタット)の研究室長であり、持続性注射剤に利用されるポリマー賦形剤の研究を行っています。

Moritzは多数の科学雑誌の論文査読者としても活動しており、ドラッグデリバリーの分野で70以上の研究論文およびレビューの執筆、20以上の特許出願を行っています。