五百川彰仁 先生

株式会社Welby 執行役員 疾患ソリューション事業部 事業長

IoT/デジタルの臨床活用と有用性~PHRサービスが変える患者体験~

発表要旨

PHRツールである患者さん向けアプリケーションは新たな治療体験の提供だけでなく、特定疾患の患者さんのプロファイルデータや継続的な経過を蓄積することが可能である。またPROに加えて、EHRから医療データを収集可能な基盤の進化により患者さんへDataを集約する仕組みが整いつつある。EHRに加え、PROを収集可能なPHR Dataは既存のRWDとは違う新たなデータソースとなる可能性を秘めている。既存のEHRによるRWDとPHRで収集されるRWDの違いとその可能性について提案する。

プロフィール

2009年、東京薬科大学薬学部卒業後、薬剤師国家資格を取得。エーザイ株式会社で医薬品情報担当(MR)として、認知症・消化器・骨代謝・関節リウマチ・オンコロジー製品等を担当。
その後、人事コンサルティング会社を経て株式会社エス・エム・エスに2014年1月に入社。薬剤師を対象とした主に製薬企業のマーケティング支援の新規事業開発に従事。
2015年9月よりWelbyに参画し、生活習慣病、統合失調症、パーキンソン病、関節リウマチなど広範な領域の患者さん向けPHRサービスの企画・開発を主導したほか、心房細動やオンコロジー、希少疾患領域での臨床研究案件をリード。
2018年1月執行役員・疾患ソリューション事業部 事業長に就任し、製薬企業等と協働して広範な疾患領域でのPHRサービス開発を指揮している。また、患者とのコミュニケーション理解のために保険薬局で薬剤師としても活動した経験をもつ。