高見 潤 氏

AGC株式会社 ライフサイエンスカンパニー バイオロジクス事業本部 日本リージョンヘッド/横浜サイト事業責任者

AGCネットワークを活用した人財育成の取り組みと挑戦

発表要旨

内閣府のバイオエコノミー戦略に基づく創薬エコシステムやバイオ生産拠点強化などの施策として、国の補助金事業等によるバイオ医薬品の開発機会や生産設備拡充が近年活発化している。
一方、バイオCMC開発人材や生産技術者の獲得・育成に関する課題も急速にクローズアップされており、BCRETが主導する『バイオ医薬品開発・製造の高度生産技術等に関わる人材育成プログラムの開発(AMED研究)』や製薬協加盟会社が主導している『次世代バイオ医薬品等創出に向けた人材育成支援事業(厚労省)』などの取り組みが注目されている。
バイオ医薬品の現場ではプロセス/分析法開発、製造、品質管理、品質保証の各領域、およびエンジニアリング部門や資材調達部門で構成されるが、現状は製薬会社やCDMOの各企業入社後に個社独自の教育プログラムによる育成が一般的であり、上述の取り組みが今後の持続的な仕組みづくりに繋がることが期待される。
本講演では、AGCのバイオ人財の育成について、社内外のネットワークを利用した事例を紹介する。

プロフィール

国内製薬会社勤務を経て、2017年AGC株式会社入社。 微生物事業を展開していたAGCバイオロジクス千葉サイトにおいて、新規に動物細胞設備の立上げに従事。計画策定後、海外サイトとの一体経営に合わせて2019年より日本プロジェクトマネージメントグループリーダーを経て、2021年より千葉サイトヘッド。
横浜における国内バイオ医薬品CDMOの開発・製造能力拡大(2023年12月公表)に向けて建設中のプロジェクトに従事するため、2024年10月より現職。