フローサイトメトリーアプリケーション - バイオプロセス |
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多様なGuava easyCyteシステムによって、バイオプロセスに関する要望に応えることができるようになりました。Guava easyCyte 5HT HPLは、細胞生存率の簡便な測定や、正確な細胞計数に特に適しています。一方、Guava easyCyte 8HTは、より複雑な解析に適した追加機能を備えています。バイオプロセスに適した装置やアプリケーションの詳細については、下記のセクションをご覧ください。
細胞計数&生存率アッセイ
当社では、バイオプロセス開発やプロセスモニタリングのために、この手法のバリデーションを実施しています(Technical Brief TB2134EN00を参照してください)。
トリパンブルー染色法と比較した回収率 トリパンブルー染色から | 予想される細胞濃度 | 総細胞濃度の正確性(%) | 生存率の正確性(%) |
---|---|---|---|
CHO細胞 | 10e5 | 99.5 | 96.1 |
10e7 | 101.9 | 101.8 | |
ANJ2細胞 | 10e5 | 111.9 | 94.4 |
10e7 | 103.4 | 90.9 | |
VERO細胞 | 10e5 | 101.6 | 96.4 |
10e7 | 98.3 | 90.5 | |
平均 | 102.8 | 95.0 | |
標準偏差 | 4.8 | 4.2 |
Guava easyCyte HT HPLにおいて、3種類のバイオプロセス細胞株の生存率と細胞濃度をViaCount®を用いて試験しました。上記のとおり、結果は許容基準の範囲に良好に収まっており、試験したすべてのサンプルで予想細胞濃度と一致していました。
Guava easyCyte 5HT HPL | |||||
---|---|---|---|---|---|
変動係数(CV) (%) | 予想細胞濃度 | 測定した細胞濃度CV(%) | 左記CV値の差 | 生存率CV(%) | 左記CV値の差 |
CHO細胞 | 10e5 | 4.4 | .09 | 1.4 | -1.2 |
10e7 | 3.5 | 2.6 | |||
ANJ2細胞 | 10e5 | 6.6 | 3.5 | 1.6 | -4.8 |
10e7 | 3.1 | 6.4 | |||
VERO細胞 | 10e5 | 6.2 | 2.2 | 1.2 | -5.2 |
10e7 | 4 | 6.4 | |||
トリパンブルー染色法 | |||||
CHO細胞 | 10e5 | 17.3 | 5.1 | 1.2 | -4.4 |
10e7 | 12.2 | 5.6 | |||
ANJ2細胞 | 10e5 | 29.1 | 14.8 | 3.1 | -13.6 |
10e7 | 14.3 | 16.7 | |||
VERO細胞 | 10e5 | 19.8 | 9.2 | 1.1 | -11.7 |
10e7 | 10.6 | 12.8 |
低濃度および高濃度の3種類のバイオプロセス細胞株について生存率および細胞濃度の結果のCV値を評価しました。Guava easyCyteの結果は、トリパンブルー染色法よりも、試験の許容基準によく一致していることが示されました。総細胞濃度と生存率に関し、Guava easyCyteでの高濃度と低濃度とのCV値の差異は、トリパンブルー染色法のCV値の差異よりも低くなっています。
このバイオプロセスアプリケーションで使用したGuava easyCyte 5HT HPLシステムの概要はこちらです:
ViaCount®アッセイは、2種類のDNA結合色素の細胞膜透過度の差異に基づき細胞を解析します。核酸染色色素は有核細胞のみを染色しますが、生死判定色素は死細胞を明るく染色します。核酸染色色素による陰性染色に基づき、残渣は結果から除外されます。