HPLC分離:アメリカ人参のジンセノサイド類
ジンセノサイドについて
ジンセノサイド類は主に朝鮮人参(Panax属)に含まれ、世界各地、中でもアジア文化圏で生薬として広く利用されています。ジンセノサイド類の大部分はダンマランファミリーに属し、天然ステロイドグルコシドのトリテルペンサポニンです。ジンセノサイド類はPanax植物全体に見られるものの、ジンセノサイドの単離は一般に植物の根に集中しています。根は、通常、乾燥してすりつぶして微粉末にすることで、抽出のために表面積を増やします。次に粉末は、ソックスレー抽出、浸漬、または超音波を用いて、極性に基づいてエタノール、メタノール、水などの溶媒により抽出します。得られたろ液をろ過、濃縮、精製して、抽出物をHPLCやLC-MSによる分析のために保管します。
多くのジンセノサイド類は、C-3位とC-20位にさまざまな糖部分を結合したダンマラン骨格(17個の炭素から構成される4環構造)を持ちます。30種類を超えるジンセノサイド類が同定され、20(S)-プロトパナキサジオール(PPD)と20(S)-プロトパナキサトリオール(PPT)の2つのカテゴリーに分類されます。

人参根
朝鮮人参は、最も有名な生薬の1つです。何世紀にもわたって伝統的な漢方薬として利用されてきましたが、西洋諸国でも一般的です。朝鮮人参の根に由来する医薬品は、多くの健康問題、中でも不安障害、喘息、糖尿病、頭痛、ストレス、うつ病、勃起不全などの治療や予防に利用されます。
Panax固有の化合物は、ジンセノサイド類と呼ばれるサポニントリテルペノイドグルコシドです。これらの化合物が人間に及ぼす潜在的な効果が研究されています。



図1.分析したジンセノサイド類の化学構造

図2.標準物質混合物(各成分は82:18、水:メタノール中に50 μg/mL)のクロマトグラム

図3.アメリカ人参根抽出物のクロマトグラム
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